Day 4 6月15日(水)

パネルディスカッション

日時:2022年6月15日(水) 17:00-18:30

Harmonizing Reason with Sensibility from the viewpoint of citizen science


シチズンサイエンスを促進する社会システムの構築を目指して

Aiming to build a social system that promotes citizen science

シチズンサイエンスは一般の市民によって行われる科学的活動であり、世界的に拡大しつつある。

しかし、わが国では、研究者が国民や政策形成者等と共に研究計画を策定し、研究実施や成果普及を進めるような方法論の創出と環境整備を促進する社会システムの構築は途上である。若手アカデミーでは、海外と比較したシチズンサイエンスの国内の現況を把握し、その実践にあたり解決すべき課題を提言としてまとめるに至った。

本シンポジウムでは、若手アカデミーが2020年に発出した提言やそれを受けての日本国内の動向について紹介するとともに、提言を受けて福岡大学に設立された「シチズンサイエンス研究センター」のユニークな取り組みを紹介する。さらに海外で行われている事例として、特に SDGs の達成に向けてのシチズンサイエンスの意義や課題について話題提供してもらう。これらを通じ、様々な場面で科学が社会をサポートできる装置としてのシチズンサイエンスについて深堀りするとともに、その促進に向けた社会システムの構築について議論を行う。

登壇者

Akihiro Kishimura

岸村 顕広

九州大学大学院工学研究院 准教授

Lissette Lorenz

PhD candidate, Cornell University

 

Asami Oue

大上 麻海

福岡大学商学部 講師 (シチズンサイエンス研究センター メンバー)

Masaki Nakamura

中村 征樹

大阪大学大学院文学研究科 教授

Ryoji Noritake

乗竹 亮治

日本医療政策機構 理事/事務局長・CEO

プレナリーセッション - 1

日時:2022年6月15日(水) 19:00-20:30

Harmonizing Reason with Sensibility to Enable Sustainable and Inclusive Society


社会の中の大学:持続的で包括性のある社会を実現するための
公共プラットフォームとしてのあり方

Universities in Society: To be a public platform for realizing a sustainable and inclusive society

日々進化する学術を社会に強く結びつける公共の場は、大学をおいてほかにない。本プレナリーセッションでは、「理性」と「感性」のリバランスを常にアップデートしながら考え、市民とつながる場としての大学のあり方について考える。特に、対話を通じて学術と社会のつながりを強めることをテーマに日本学術会議会長を務められた山極壽一氏、対話を通じた教育や芸術・文化と地域を結びつける大学の学長をする平田オリザ氏にご講演いただくとともに、地域環境の持続性・地域への包摂性に配慮して設計された九大伊都キャンパスの事例の話題提供を通じ、SDGs、ポスト SDGs 時代に求められる学術のあり方、大学の役割について議論する。

登壇者

Juichi Yamagiwa

山極 壽一

Oriza Hirata

平田 オリザ

[ビデオメッセージ]

Takeru Sakai

坂井 猛

Connie Nshemereirwe

Michael Saliba

モデレーター

Anindita Bhadra

サイドイベント

日時:2022年6月15日(水) 12:30~16:00  会場:オンライン


若手世代で考える30年後の社会:SFプロトタイピングワークショップ

The Society of 30 Years from Now: A Science Fiction Prototyping Workshop for the Younger Generation

九州大学を中心に、全国の博士課程在籍の大学院生を集め、特定の技術などが進化した未来社会を想像しつつ、学術と密接に関わる「30年後の大学」についてのストーリーをともに考え、現代にも通じる課題や社会や学術の新たな方向性を見出すことを目的とするワークショップを行う。

全体コーディネーター

Dohjin Miyamoto

宮本 道人

アート作品展示

日時:2022年6月14日(火) - 16日(木)


『0=1 -Discontinuous Continuity』

素材名:閃光電球、鏡、アルミニウム、鉄、電子部品など。

作品説明:99個の閃光電球が不規則なタイミングで一回きりの発光を繰り返します。これにより非連続の連続、「消滅」と「生成」を両義的に暗示する唯一無二の繰り返し、一回性の繰り返しを表現しています。

椎木講堂に隣接したフジイギャラリーにて、栗山斉先生の個展「無にみつるもの」も 2022年5月11日(水)〜2022年7月29日(金) に開催中。
フジイギャラリーのグランドオープン記念展示でもありますので、是非、足をお運びください。

詳細:https://fujiigallery.kyushu-u.ac.jp/event/2022/20220511_munimitsurumono/

Hitoshi Kuriyama

栗山 斉

九州大学大学院芸術工学研究院未来共生デザイン部門 准教授

0=1 -Discontinuous Continuity

photo by Hikaru Hamada